
全国的に増加している熊の被害。
アウトドアが好きな人にとっては、他人事とは言えない話ですよね。
negura campgroundの位置する伊豆エリアでは、
「伊豆に熊は(ほぼ)いないよ!」
と言われているのですが、neguraのお客さん向けにこの件について整理してみます。
ここ100年間、伊豆に熊はいないと言われてきた
伊豆半島は「クマがいない地域」として長いあいだ扱われてきました。
静岡県がまとめている「レッドデータブック(2020)」では、ツキノワグマについて
伊豆地域では絶滅した
と記載されています。
また、日本クマネットワークのシンポジウムでも、
伊豆地域では約100年間クマの生息確認がなく、「絶滅地域」として扱ってきた
と報告されています。
TBS系列のニュースでも、
「伊豆半島ではクマは生息していないとされてきたが、2021年に西伊豆町で約100年ぶりにツキノワグマが確認された」
と、同じ趣旨の解説がされています。
ん?でも結局2021年以降は熊が確認されているんですね…
じゃあ2021年以降はどうなの?
2021年に伊豆で100年ぶりに熊が見つかって以降、合計7回熊が確認されています。
捕獲
2021年7月 西伊豆町 罠で捕獲
2023年10月 河津町 罠で捕獲
目撃/足跡
2023年5月 伊豆市 目撃情報有り
2023年9月 南伊豆町 目撃情報有り
2023年10月 伊豆の国市 目撃情報有り
2024年8月 伊豆の国市 目撃情報有り
2025年2月 伊豆市 足跡を確認
こうして見ると、「伊豆に熊はいない」とはもう言えませんね…
しかし全国のクマ出没件数は、2025年の4〜8月だけでも16,213件。
4年で7件という数字について、「かなり個体数は少ない」とは言えると思います。
結論:あんまいない
「伊豆に熊はいない」は既に昔の話。
しかし、いまだにかなり数は少なく、他の地域に比べればだいぶマシとは言えそうです。
ただし、函南町は伊豆エリアの北限であり、富士山側の近隣地域では昨今出没情報も多く、今後は過去の常識が通用しなくなるかもしれません。
私も伊豆の渓流で釣りをする時には無防備状態で出かけてましたが、熊スプレーを購入しようと思います…
